偏食オタクの雑記ブログ

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【ゲスト:祁答院慎さん】舞台 カタシロRebuild 浸蝕03の感想殴り書き

※本記事は、TRPG「カタシロ」及び舞台「カタシロRebuild」「カタシロRebuild 浸蝕」のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

どうも、偏食オタクです。

今回の記事は、「カタシロRebuild 浸蝕」をご覧になった方向けの記事となっております。

2/4(金)よりYouTubeでの配信が始まりました「カタシロRebuild 浸蝕」。私は基本、リアルタイムで視聴しております。(仕事の都合上、平日の昼公演はリアタイ視聴できないけど)

「カタシロRebuild 浸蝕」。前回の「カタシロRebuild」から良い所は引き継ぎつつパワーアップして帰ってきていました。という事で、各回の感想を記載していきます。

 

今回私が見たのは、こちら
舞台『カタシロRebuild 侵蝕』03 #カタシロリビルド - YouTube

 

 

カタシロRebuild 浸蝕03の出演者

マコト役:祁答院慎さん

医者役:朝日奈丸佳さん

アユム役:森永千才さん

 

ちなみに、祁答院は「けどういん」と読むそうです。漢字苦手なので私は全然読み方わかりませんでした。

 

カタシロRebuildとカタシロRebuild 浸蝕の違いについての感想は、こちらの記事に記載しています。

hensyoku-otaku.hatenablog.jp

 

第1回公演のマコト役が今回医者役を務める件の感想

まず、触れておきたいのは、今回の医者役、朝日奈丸佳さんについてです。

朝日奈丸佳さんは昨年行われた『カタシロRebuild』(第1回公演)で、ゲストつまりマコト役として参加されておりました。

マコト役として参加されていた公演はこちら。
舞台『カタシロRebuild』朝日奈丸佳,まだら牛,白上フブキ - YouTube

 

前回マコト役を経験した方が、今回は医者役での出演。楽しみすぎます。こういうの私も好きだし、たぶんみんな好きなやつだと思う。(伝われー!!)

TRPGのカタシロでも、プレイヤーを経験した方が、後にKPとして医者役を演じることは多々ありましたが、舞台でも実現ということで嬉しい限りです。

この、マコト⇒医者の連鎖によってカタシロは大きくなってきたような気がしています。舞台でもこの連鎖がいっぱい繋がればいいな、なんて思いました。

ちなみに、朝日奈丸佳さん以外にも、名越康文さん、上田悠介さんがマコト役から医者役に転身されます。

舞台上でマコトを経験された方が、今度は医者役としてどんな物語を紡いでくれるのだろうか...そんな期待を持ちながら、配信をリアルタイムで視聴しました。

 

カタシロRebuild 浸蝕03【祁答院慎さん】回の感想

3回目は、祁答院慎さんがゲストでした。本当に申し訳ないのですが、今回もカタシロRebuildを見るまで存じ上げておりませんでした。一旦、自分の疎さには目を瞑り、カタシロRebuildによって様々な方を知ることができる!!と前向きに捉えるようにしました。

今まで趣味は狭く深くだったのですが、カタシロRebuildで様々な方を知り、色んな物に触れることで、趣味を広げていきたいなーなんて思います。(クリエイターさんもたくさんいらっしゃるのでね!!)

ただ、私ホラーがあまり得意ではないので、コープスパーティーはちょっとできないかもしれない...

Day1昼

まず、朝比奈女医があまりにもお綺麗で、目を奪われました。白衣の裾が綺麗に広がっていて、シルエットが美しすぎる。美しさに仮面がプラスされ正に妖艶といった雰囲気でした。カタシロRebuild史上初の女医さんということでとっても新鮮でした!!

女医さんの「気が付きました?」の声が優しくて、この優しい雰囲気が、後々の怖い女医さんを際立たせていたように思います。

祁答院さんも、とっても優しい話し方で、この時点で心優しい方だろうなという印象でした。

拘束具(昨夜暴れていた)の話で、女医さんの「覚えてないんですか?私にあんなことしたのに!!」と祁答院さんの「えぇ!なにしたんですか!!」の掛け合いが好きです。この掛け合いで、この2人の関係性とキャラが提示されたように感じました。アドリブなのに、こんなにすぐにキャラが見えてくるのはすごいと思う。

囚人のジレンマの話に入る前に、もう工具の存在に気が付いていたのは、びっくりしました。ゲーム関係のお仕事をする人はやっぱり、キーアイテムに対しての洞察力がずば抜けているような気がします。

囚人のジレンマの話では、自白を選んだ理由が面白いなと思いました。

「2人共、5年で済む」
「悪い事ををしたらちゃんと罪を償って、きれいな身体になりたいです。」
「一緒に償いたい」

これらのセリフからは、罪を犯したのなら、きちんと償うべきという考えを強く感じました。自白を選択する人の中には、刑期を意識した回答をする人もいますが、祁答院さんの場合、罪を隠して生きたくないきちんと償いたいという思いが強いような気がします。自分を偽れない、心の綺麗な方という印象を受けました。

記憶を少し取り戻せていると気づいた時の祁答院さんの「ありがとう、先生」が純粋すぎて、この人天使なの?と思った。心が綺麗すぎる。

そんな優しそうな人が、探索パートでワゴンすごい動かしてて、ちょっと面白かった。

Day1夜

アユムちゃんとマコトがあいさつした後の、アユムちゃん(森永さん)の嬉しそうな「わあ!私ね、アユムっていうの!!」が可愛すぎました。

あとアユムちゃんが「お母さん」って言うのが新鮮だった!!女医さんだもんねー!!

アユムちゃんと年齢の話になったときに、「僕はね、僕の年齢ね、僕の年齢ね、覚えてないんだよなー!!!!」のセリフは笑っちゃいました。なんでそこでテンション高くなるんだ(笑)
そして57歳にされて「(笑)ありがとー!!!たぶんあってる(笑)」ってセリフも面白かった。なんでアドリブでここまで面白い会話になるんだ、すごすぎる。

マコトも可愛い、アユムも可愛いで、超可愛い空間でした。めっちゃ和んだ。

Day2昼

記憶を失った患者がたくさん来ている事を不審に思いつつも、医者に深くは追及しない所が人の良さがでているなと思いました。疑いの感情を持った際に医者にバシバシぶつけていく人もいるけれど、祁答院さんの場合、勘づきつつも相手を信用したいという感情が強いように感じました。

目を治しておくよと医者が言ったときに「僕痛いの苦手なんで」って言ったの可愛かったです。病院苦手な子供みたい(笑)

テセウスの船の話で、「そうとも言えるし、そうとも言えない」と言ったのが印象的だでした。同一の物か、そうでないかと尋ねられた時に、2つの選択肢から答えを選ぶのではなく、自分の考えにあてはまる新しい選択肢を作って回答をしたように感じられました。これって意外と難しくて、頭いい人だーって思いました。

中心にあるものが「スタートの概念」というのも興味深かったです。元の船があるからこそ、今の船がある。「魂」という単語も話の中で出ていたけど、パーツが置き換わっても継承されていく物がある、というような考え方かなと個人的には思いました。

女医さんが例に出した、「家があって、身長を刻んでいた柱が置き換わったら?」の質問に対して、「住んでいる人が同じなら、同じ家」と返すやり取りは、ストーリーを知っている身としては、まさに身体と脳が連想されてゾッとしました。テセウスの船では、「人体」とか「モーニング娘。」とかいろんな物が例に出されるけど、「家」の例も面白いなーと思いました。例に出すものによっても、考え方とか意見とか変わってくる部分もあるよね。

あと、「失礼かと思って」といって靴脱ぐのはあまりにも良い人すぎです。心がきれいで礼儀もめっちゃしっかりしてる人だーって思いました。こんな所でも人柄がでるとは思ってなかった(笑)

探索パートでは、刃物を見て「はーこわっ」ってリアクションが可愛かったです。この人本当にホラー作家なのか?(笑)いちいち怖がっているし、リアクションがいちいち可愛い。

患者リストをいっぱい読み上げてくれるファンサービスも良かったです(笑)
そして自分の適正率にも気づき、リストに高い人がいない事にも気づく鋭さ。

患者リストを見ている時の「この人高いんじゃない?ありんこ。19、45そうでもないな」というセリフは笑いました。どこを見て高いと思ったんだろうか(笑)

Day2夜

アユムちゃんの「ひゅーどろどろどろ。うらめしや~」が可愛すぎる。アユムちゃんが話し始めると一気に和んじゃう。

お化け屋敷に一緒に行くとか、アユムちゃんに怖いお話を読み聞かせるとかたくさんアユムちゃんとの約束があって、すごくよかった。本人は、その分ラストのシーンで辛くなっちゃうと思うけど、やっぱり見ている側としてはアユムちゃんと仲良くなった上で隣の病室に向かってほしいと思ってしまうよね...

アユムちゃんが、マコトを「お父さんみたいだね」って言うのが、とても良かった。そういう事言われたら絶対情湧いちゃうよ...森永さんの距離の縮め方がうますぎる。

そして色々勘づいてくる祁答院さん。そんな中、指切りするアユムちゃんやべぇ...見ているだけなのに既に辛い...

Day3昼

医者が「今日の午後には退院できるかもしれない」と言ったときに食い気味に「本当ですか?!よかった~」と言ったのが可愛かったです。子犬みたいだ。

臓器くじの話を医者が説明している時、手をぎゅっと握っていたのが印象的でした。臓器くじについてはかなり反感が強かったのかなーと思いました。まあ好感を持てる人は少ないと思うけれど、答えも即答で「悪い事です」と言っていたし、祁答院さんの中で答えが明確に出ていたのだと感じました。自分自身は、臓器くじは結構悩んでしまうので、スパッと答えが出ていてかっこよかったです。

大切な人が、臓器提供を受ける側だったとしても、答えが変わらないというのも意見が一貫していて、強い人だなと思いました。自分だったら、大切な人が関係するかしないかでどうしても意見が変わってしまうなぁ。

患者リストについて、適正率とか色々な話をした後の、「ただの患者リストですか?」というセリフは祁答院さんの人柄がとても出ているように思いました。気になるけど怖くて深い所を聞けないというのがすごく伝わるセリフでした。

そして、「見つからないって書いてあったんですよ。それって...」と言ったマコトに対しての「もういいんだ、もう見つかったから。」が怖すぎてめちゃめちゃ良かったです。朝比奈さんの演技力とんでもなかった。鳥肌立ちました。

祁答院さんが隣の病室に行く前にアユムちゃんに声かけるの、めっちゃ良かったです。ちゃんと挨拶してめっちゃ律儀な人だ、そしてアユムちゃんの「指切りしにきてよ」の自然な誘導は素晴らしかった。そう言われちゃ、隣の病室行くしかないよね。

隣の病室へ

病室に入る前に「入るね」って言ったのにその後躊躇う所がめちゃめちゃよかった。怖がっているのが見ている側にもすごく伝わりました。ホラー作家とは思えない怖がりようで思わず可愛いなと思いました。

隣の病室の扉開けた後の表情とリアクションはあまりにも良すぎた。良すぎて何も言う事がない。見ているこちらもすごく感情を揺さぶられた。アユムちゃんの明るくて優しい声も相まってめっちゃ辛かった。

指切りするシーンはあまりにも良い。アドリブでこれ出来るのすごすぎる。

そしてその後の女医さんが言う「マコトさん。良かったらもっと近くで話してあげて」もやばすぎる。めっちゃ怖い。朝比奈さん森永さんコンビの追い詰め方がとんでもねえよ...

女医さんのアユムちゃんに眠ってもらった時の手の動きがとても好き。何と言っていいかわからないが好き。手をおろす所作に、医者の暗くて重たい感情が込められている感じがする...

祁答院さんの「心が生きているから、アユムちゃんは存在しています。生きています」というセリフはすごく心に刺さった。あれだけ仲良くなったアユムちゃんを死んでいると捉えることはできないよね...

女医の話やアユムちゃんの状態を見たうえで「そんなのかわいそうですよ」「せっかくひどい事故を生き延びて、でもこんな姿で」という言葉が出てくるのはすごい。あまりにも良い人すぎる。自分の事より、相手の事を考えてくれる人だ...

自分の心配よりも、自分の体に入った後のアユムちゃんの心配してくれるあたりも、ほんとにいい人。相手の痛みとか感情とかすごく考えてくれる人だなと感じました。聖人じゃん...

最後の、「良いゲームのネタ得たなあ」で急に職業全開のセリフだったので、ちょっと笑ってしまいました。でも記憶が戻った事と前向きに選択をしたことが一言で伝わってすごくよかったです。

カタシロRebuild 浸蝕03【祁答院慎さん】回のまとめ

優しくも怖い朝比奈さんの医者、明るくて無邪気な森永さんのアユム、どこまでいっても優しい祁答院さんのマコト。そんな3人の物語に心震わされました。この3人だからこそ紡ぎ出された物語だという事を強く感じました。

隣の病室に入った瞬間のシーンは、ストーリーを知って見ていても、すごく心に刺さりました。優しくて純粋な祁答院さんの舞台上での立ち振る舞いに、見ているこちらも暖かい気持ちになりました。本当に素晴らしかった。