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【ゲスト:島本和彦さん】舞台 カタシロRebuild 浸蝕02の感想殴り書き

※本記事は、TRPG「カタシロ」及び舞台「カタシロRebuild」「カタシロRebuild 浸蝕」のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

どうも、偏食オタクです。

今回の記事は、「カタシロRebuild 浸蝕」をご覧になった方向けの記事となっております。

2/4(金)よりYoutubeでの配信が始まりました「カタシロRebuild 浸蝕」。私は基本、リアルタイムで視聴しております。(仕事の都合上、平日の昼公演はリアタイ視聴できないけど)

「カタシロRebuild 浸蝕」。前回の「カタシロRebuild」から良い所は引き継ぎつつパワーアップして帰ってきていました。という事で、各回の感想を記載していきます。

今回私が見たのは、こちら

舞台『カタシロRebuild 侵蝕』02 #カタシロリビルド - YouTube

 

 

カタシロRebuild 浸蝕02の出演者

マコト役:島本和彦さん

医者役:ディズムさん

アユム役:カルロ・ピノさん

 

カタシロRebuildとカタシロRebuild 浸蝕の違いについての感想は、こちらの記事に記載しています。

hensyoku-otaku.hatenablog.jp

 

ゲストのオンライン出演についての感想

島本和彦さんの回に関しては、カタシロRebuild史上初、ゲストがオンライン出演の公演でした。この回の感想を書くにあたり、オンライン出演に関しては触れざるを得ないでしょう。正直度肝を抜かれました。

島本和彦さんのオンライン出演が決定した際の、私の正直な印象を言うと、この回はクオリティ下がってしまっても仕方がないよねでした。元々のTRPGでは、オンラインの参加って普通の事ですけど、カタシロRebuildは舞台ですので、演者が舞台上に立てないことに対して、マイナスな印象を抱かずにはいられませんでした。

しかし、舞台が始まった瞬間、カメラマンさんが舞台の中に入っていき、私がいかに幼稚な考えをしていたか思い知らされました。ゲストが舞台上にいない事を逆手に取った、1人称視点。舞台上の装置や、医者役のディズムさん、小道具などが自分の視点かのように見える。何公演も行われてきたカタシロRebuildに無限の可能性を感じた瞬間でした。このアイデア出した人天才でしかない。

あと、この公演、演者の皆さんが素晴らしかったのは言わずもがななのですが、私はカメラマンさんを賞賛させていただきたい。島本和彦さんのセリフに合わせた自然なカメラワークにアドリブ力、視聴者の人にも見やすいような配慮、どこを取っても素晴らしかったと思います。公演の直前に決まったオンライン出演でここまで仕上げてくるのか...すごすぎる。

この公演でしかできない、素晴らしい内容の舞台になっていると感じました。カタシロやっぱりすげえよ...

 

カタシロRebuild 浸蝕02【島本和彦さん】回の感想

2回目は、漫画家の島本和彦さんがゲストでした。例のごとく、島本和彦さんの事は全く存じ上げていなかったのですが、知らなくても問題なし。オンライン出演に対して、少し不安を感じながら配信を見始めました。配信前に感じていた不安は全くの杞憂に終わりましたが。

Day1昼

とりあえず、始まってすぐは1人称視点であることに、興奮を抑えきれませんでした。正直、オンライン出演は他の公演に比べて劣ってしまうだろうと思い込んでいましたが、全くそんなことはなく、新感覚で視聴者にとっても没入感の高い公演でした。

自分の心を何とか落ちつけつつ、冒頭の手塚マコトくだりで、島本先生は超面白い人だなと確信。1人称視点と相まって、俄然この後のお話が楽しみになりました。

囚人のジレンマの話では、まず人間関係を気にしたのが、さすが漫画家さんの思考だなと思いました。みるみるうちに囚人に細かく設定がつけられていき、この設定で漫画かけそうだな、なんて思いました(笑)

「刑期の長い短いは関係ない」「裏切るよりは裏切られたほうが良い」というのは、正義を大切にしている人だから出るセリフだなーと感じました。なんだか、そういう思考も漫画家さんっぽいようにも感じました。

「その場で犯罪やりませんか?って声かけられてー」と言っていたけど、どんなシチュエーションなんだwと思いました(笑)言葉の選び方としゃべり方が面白くて、すごく笑いました。

医者が自白したことに対し、「何か事情があったんでしょうね」と考えるのも、人物に対して、背景などを考えたり感じ取っているように思えて、漫画家さん特有の思考なのかな、なんて思いました。

話の中で、全体を通して超前向きな思考なので、シリアスな話の中にもコミカルな要素を与えてくれてそこが、島本先生回の特徴だな、と思いました。小難しい話が苦手な人も島本先生の回は見やすかったんじゃないかな。

「犯罪絡みの場所ではないですよね?」とか「体に何か埋め込んで~」とか1日目から鋭いなあと思った。そういう質問をコミカルに聞けるのも島本先生の良さだと思いました。「こいつはこういうやり方なんだな(心の声)」も今回特有の演出でとても良かったです。後でも話すけど、島本先生の心の声めっちゃ面白くて最高だったよね。

 

探索パートでは、工具を見てすぐ「改造人間」というワードが出てきて核心的なこと言うなあと思いました。みんな本当に鋭いよね。
「美人の看護婦がこれを使えるはずがない!!」とかワードがいちいち面白くて、ずっと笑ってました。なんでアドリブでこんなに面白い事言えるんだろうね。すごい。

Day1夜

アユムちゃん(カルロ・ピノちゃん)の「もしもしもしもし」がとにかく可愛いかったです。
島本先生の「雷に打たれた男」という称号を得るねって考え方があまりにもポジティブすぎて笑いました。好き。

アユムちゃんとお話しつつも、自然な流れでに情報収集してるのがすごく良かったです。あと、コロナの事とか映画の事とか記憶がめっちゃ戻ってて、笑いました。

Day2昼

とにかく心の声が本当に面白い。島本先生が今考えている事を共有できるのが新鮮だし、聞いていて楽しかったです。

特に、テセウスの船の話をする際の心の声がめっちゃ面白かった。たぶん、この公演で一番笑ったと思います。
自分の本心(セリフを書く)を心の声として言った上で、別の回答をするのが面白いし、一生懸命、医者をいいくるめにいっているのが面白くてめちゃくちゃ笑いました。

気合の話は、本心の話だと感じました。お、ちょっと真面目な話するじゃんと思った矢先、「だから、私は先生が大好きです」と合間で媚び売りにいくのも最高に面白かったです。

全力で作るだけでなく、そのタイミングが大事という話は、とても共感しました。同じように行動しても、タイミングで結果が変わることもあるよね。


探索パートでは、「医療品全然わからねえよ」、「フラグ立てるために開けるよ」とか好き放題しゃべってて笑いました。

急に「バースデイ」の発音良いのも笑いました。この人ずっと面白いやん(笑)

Day2夜

1日目とは打って変わって、島本さんがアユムちゃんに弾丸トークしてて面白かったです。
自分の体がボロボロだという話をアユムちゃんに話すのがおもしろすぎました。アユムちゃんを説得してどうするつもりなんだ(笑)

自分の身に危険を感じた上で、それを、ここまでアユムちゃんにぶつけた人は初めてなんじゃないだろうか。

あと漫画家さん大変なんだね...しっかり休んで欲しい。
「ここで私はバラバラになる訳にはいかない」とかアユムちゃんに必死に言っているのがめっちゃ面白かったです。

島本さんが弾丸トーク過ぎてディズムさんが半強制的に話進めたのもめっちゃ面白かった。止めなきゃ永遠に話してそうな勢いでした(笑)

Day3昼

「私をここで亡き者にしないほうが」と医者に言うのは、結構攻めた発言だなーと思いました。あと、Day2の夜から生への執着がすごい。
臓器くじを「ビジネス」と捉えたのは私には無い発想でおもしろかったです。でも確かにお金で自分のくじを除外してもらうとか絶対にあるよね。東野圭吾さんの『プラチナデータ』でも何か似たような話があった気がします。(偉い人は犯罪者データベースに載らないみたいな)

「人は金で動きますから」とか素直な意見だと感じました。こういうことさらっと言えるのが正直な人って感じして、好感持てました

健康な人の臓器を移植されても寝覚めが悪いというのも素直だなと思った。確かに、極端な話、自分より若い人からも臓器受け取る可能性があるわけで、生き延びても感情複雑ではあるよなあ...

「自分の子供が受け取る側にいたら」、という話を島本先生から持ち掛けながら、「この話は広げないよ」と言っているのが、その場その場で考えていることが垂れ流されているアドリブならではの感じが出ていてとてもよかったです。

一通り話が終わった後の、退院の手続きの確認がめちゃめちゃ詳細で笑ってしまいました。

「走って逃げる」とかつい言ってしまう所とか、漫画とかアニメチックな印象で面白かったです。色々声に出して言ってくれると、見ている側としても楽しい。

アユムちゃんからどうしても逃げたいマコトとそれをさせないアユムちゃんと進行役の構図が面白かったです。逃がす訳にはいかないもんね...

廊下に出たときの、「廊下暗いよ」「衛生的によくないよ、ごみが見えないから」とかやたら詳しいなと思ってちょっと笑いました。シリアスなシーンに入る直前でも笑わせてくるやん(笑)

隣の病室へ

まさに狂状態(多弁症)だった。シリアスな話してるのに、めっちゃテンション高くて、やはりここでもちょっとメディチックに進んだのが島本先生の良いところが存分に発揮されている感じがしました。(島本先生のことよく知らないけど)

「どこまでが本当なんだ」ってセリフとか面白いなと思いましたね。医者って真実を隠しているだけでそんなに嘘はついてないんだけど、脳みそプカプカ浮いてるの見たら何も信じられないよな。

テセウスノ船ー!!!テセウスノ船きたー!!!!」
「すぐにエラー起きるんよ機械って」
「5年保証にはいっても、6年目にエラーおこる」
「親のえご!!!!」

等々、ワードチョイスと喋り方がいちいち面白い。完全に笑わせにきてるやん(笑)
島本先生が「このやろー!!!」って言ったときに、カメラマンさんが胸倉掴むアドリブは天才すぎました。

身体を渡すかどうかの話の中で、「今からこれに戻る手術も大変だろうしなあ」という言葉はすごく冷静にこの状況を捉えていて、ちょっと意外な言葉でした。さっきまで、あんなにテンション高かったのに、脳内はめっちゃ冷静やん。

科学技術が進歩しているはずだから、より良い体に移し替えて貰えばいいという思考も面白いです。確かにそうかもしれない。なんなら、ボロボロの体より長生きできるかもしれないもんね。

自分の身体を渡していいが、もっと良い身体を探すという結論も面白かったです。ここでも超ポジティブ思考が結論に反映されていたような気がします。

「正しい事をやっていれば、いつか奇跡のような良い事がおこる」というセリフは島本先生が言うからこその深みを感じた。島本先生は具体的な解決策を提示した訳じゃなかったけど、何とかなりそうな気がする、と感じさせられた。現実世界でもそういうパワーがあるような人に思えた。

「今度はお互い黙秘だ」というディズムさんのセリフはあまりにも最高。

「俺の体を大切に使えよ」の締めも良かった。

 

カタシロRebuild 浸蝕02【島本和彦さん】回のまとめ

この人本当に漫画家なのか?!と疑うほど話がめっちゃ面白かったです。でも話の節々で漫画家っぽい発言も多くて、漫画家さんを見ているような、芸人さんを見ているような不思議な感じでした。結構シリアスな雰囲気になりがちだけど、ずっとコメディチックに話を進められていて、どんな方でも見やすいカタシロだったのではないかと思います。

出演者さん、スタッフさんのオンライン出演でも、最高のカタシロ舞台にしようという意思を強く感じた回でした。オンライン出演本当に素晴らしかった。最高の体験でした。