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【ゲスト:ちゃげぽよ。さん】舞台 カタシロRebuild 浸蝕05の感想殴り書き

※本記事は、TRPG「カタシロ」及び舞台「カタシロRebuild」「カタシロRebuild 浸蝕」のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

どうも、偏食オタクです。

今回の記事は、「カタシロRebuild 浸蝕」をご覧になった方向けの記事となっております。

2/4(金)よりYouTubeでの配信が始まりました「カタシロRebuild 浸蝕」。私は基本、リアルタイムで視聴しております。(仕事の都合上、平日の昼公演はリアタイ視聴できないけど)

「カタシロRebuild 浸蝕」。前回の「カタシロRebuild」から良い所は引き継ぎつつパワーアップして帰ってきていました。という事で、各回の感想を記載していきます。

 

今回私が見たのは、こちら 

舞台『カタシロRebuild 侵蝕』05 #カタシロリビルド - YouTube

 

 

カタシロRebuild 浸蝕05の出演者

マコト役:ちゃげぽよ。さん

医者役:ハヤシさん

アユム役:藍月なくるさん

 

カタシロRebuildとカタシロRebuild 浸蝕の違いについての感想は、こちらの記事に記載しています。

hensyoku-otaku.hatenablog.jp

 

カタシロRebuild 浸蝕で初の最後の選択

今回の公演で特に印象的だったのは最後の選択でした。何が正解というのが決まっているわけではないですが、どちらかというと自分の身体を渡す選択をされる方が、カタシロRebuildでは多いです。でも、私は渡さない選択をする回がとっても好きだったりします。

渡さない選択をされる方の多くは、アユムちゃん(くん)に対しての思いと、自分の人生を天秤にかけ、苦渋の思いで決断をされます。その様子がとっても悲しいのだけれど、見ていて感情をとても揺さぶられるのでとても好きです。

後でも書きますが、カタシロRebuild 浸蝕で初めて泣いてしまったのがちゃげぽよ。さんの回です。泣いてしまうほど心を動かされました。めちゃめちゃ良かった。

なんでかわからないけど、ハヤシさんが医者の回は、最後の選択のシーンすごく感動的になるよね。なんでなんだろうね。

 

カタシロRebuild 浸蝕05【ちゃげぽよ。さん】回の感想

5回目のゲストは、ちゃげぽよ。さんでした。毎度毎度申し訳ないですが、ちゃげぽよ。さんのことも存じ上げておりませんでした。(昔は歌ってみたとか見てたんだけど、ちゃげぽよ。さんはなぜか通過してなかった)

歌を歌われる方って表現力があるし、ちゃげぽよ。さんはどうやら、声真似や演技もされているようで、とっても楽しみでした。

また、カタシロRebuildの第1回公演では、ハヤシさんが医者役をされている回がとても好きだったので、その点においても、とっても楽しみにしていました。

ハヤシさんが、医者役をやっていた第1回公演はこちら。

舞台『カタシロRebuild』ズズ,ハヤシ,藍月なくる - YouTube

舞台『カタシロRebuild』なな湖,ハヤシ,ヤマト イオリ - YouTube

 

Day1昼

始まる前に仮面が3人並んでるの怪しすぎて笑いました。

医者の「気が付いたかい?」が良い声すぎて、とても好きです。医者の「その仮面については、傷1つついてなかった」でいきなり笑いました。それはそれで怖い(笑)そして、その時にちゃんと仮面に寄ってくれるカメラマンさんがナイスすぎます。

医者が「君が寝ている間に脳を検査させてもらったんだ」と言ったのには驚きました。ハヤシさん初日から不審に思われない、ちょうどいい塩梅で伏線を敷いていて素晴らしい...

ちゃげぽよ。さんは、最初から不信感マックスという印象でした。まあ、怪しい仮面付けた医者を信頼するほうが難しいか。

病室が空いていない話で医者が言った、「落雷に打たれると事前に予約してくれればよかったんだけどねえ」には笑いました。自分でやっておきながら、こんな冗談言う医者冷静に考えたら狂ってるよなあ(冷静に考えるまでもなく狂っている医者ではあるんだけど)

囚人のジレンマの話では、ちゃげぽよ。さんが最初に、「どういった犯罪を犯したのか、聞いても良いですか?」と言ったのが印象的でした。舞台中では深く言及されていませんでしたが、罪の重さによっても、答えが変わってくるのかもしれない、と思いました。単純に刑期の話ではなく、犯した罪を自白せずに自分の中に抱えたまま生きられるのか、というような観点でも人それぞれ、色々意見が出てきそうな気がします。囚人のジレンマは設定次第で色んなお話が展開できる議題なんだと感じました。

ちゃげぽよ。さんの「僕とあなたの関係性って、どういったものを前提に考えたらいいですか?」という質問に対して、医者が「どういう前提で、お付き合いしていこうか?」と言ったのには笑いました。恋人になろうとしているのか?(笑)

黙秘を選んだ理由については、前提として相手とはそれなりの中と言っていたので、自然な回答かなと思いました。

ちゃげぽよさん。の「黙秘して、お互い一緒に2年我慢してくれるんじゃないかって所を最初は期待していたんですけどね」に対して、「なななんだね、その目は」って言っている医者が可愛かったです。でも相手とは信頼関係あるって前提で、自白してるんだから自業自得だよね(笑)この辺りのやりとりから、ちゃげぽよ。さんも少し余裕のあるような話し方になってきて、二人の会話を聞くのがとても楽しかったです。

「恨みを買うのも嫌」という話や「相手が知らない相手だったら自白かもしれない」という話からは、とても合理的な印象を受けました。

マコトが昨日の夜は暴れていたという話で医者が言った「保険効かないから、このへん」も笑った。全く関係ないけど、USJスパイダーマンが言う「君たちは保険に入っていないんだろ?!」を思い出しました。

 

探索パートでは、演技も交えながら状況説明をしてくれるのがとても分かりやすくて良かったです。無くても問題ないけど、独り言で状況説明してくれると観やすいので私は好きです。

 

Day1夜

可愛く話しかけてくれているアユムちゃんに対して、不信感マックスで答えるちゃげぽよ。さんが印象的でした。医者だけじゃなくて、アユムちゃんにも警戒心強いんだね。

医者の話で、ちゃげぽよ。さんが「なんか変な仮面つけてる人なんだけど」って言ったのが面白かったです。そういうあなたも仮面つけてるやん(笑)

アユムちゃんに対して、色々と情報収集しているのが、TRPG慣れてる人って感じがしました。クトゥルフとか経験している人はやっぱ、アユムちゃんと仲良くなるより、情報収集したくなるよね(笑)

 

Day2昼

テセウスの船では、姿形が同じなら、同じ船だとすんなり回答したうえで「人間だって同じじゃないですか」と言ったのが印象的でした。「細胞は生まれ変わるし、ケガもするけど僕は僕ですから。」というセリフを聞いて、博識な方だと思いました。

ハヤシさんが追加で提示した、老朽化したパーツで再び船をくみ上げた時、どちらがテセウスの船か?という問いに対して「どっちもテセウスの船じゃないですか?」と言ったのが興味深かったです。また、何がテセウスの船をテセウスの船たらしめているのか、という医者の問に対して、観測者がテセウスの船と認識しているかどうかという回答をしたのも面白かったです。同一性の話って自身がどう思うかという考え方もあるし、周りがどう思うかとう考え方もあるんだね...難しいけど色んな人の意見を聞けば聞くほど面白いです。

 

探索パートで最初に「相変わらず、薬品臭いなあ」って言ってたけど、恐らく現場はリアルに薬品のにおいするんだろうね(なんか舞台美術の一部は本物を借りてきていると言っていたような気がする。)生で観れたら、より没入感あるんだろうなあ。

患者リストを見ていて、最後のページに書いてある「見つからない」を発見した時の、ファイルの持ち替えとカメラマンさんの寄りが完璧でびっくりしました。カメラ意識して見えるようにしてくれたのかな。

「流石にこんだけ人入院してたらニュースにくらいなってそうだけど」は、確かにそうだ(笑)2年で2072人も入院してるしね(笑)ちなみに、もちろん私も入院(クラファンで支援)しています。

探索は必要な場所だけしっかり見に行っていて、すごくスムーズでした!!!かなり、舞台慣れしている方なのかな。

 

Day2夜

2日目もちゃげぽよ。さんは、かなり情報収集寄りでした。が、一通り話した後の、アユムちゃん(藍月なくるさん)の「お兄さん、私の事本当にお友達って思ってる?」で、藍月なくるさん流石すぎる!!!!!と思いました。相手に距離取られてしまっても、上手く詰め寄っていく、なくるさん上手すぎる。「アユちゃん」って呼ばせて、距離縮めて、マコトに歌の話をさせて、「歌って!!!!」っていうアユちゃんの一連のコンボが強すぎる。そして歌ってくれるちゃげぽよ。さん優しすぎる。そしてアユムちゃんの「最後のビブラートすごいね!!!」はガチの感想やん(笑)

しっかり、二人の距離が縮まっていて、藍月なくるちゃん流石としか言いようがなかった。強すぎる。場数踏んできただけの事あるよ...

 

Day3昼

ちゃげぽよ。さんが、アユムちゃんの事をアユちゃんと呼んだ時の医者の「あっアユちゃん?!」ってリアクションが可愛かったです。パパちょっと羨ましかったのかな(笑)

臓器くじの話では、積極的に殺すのか、消極的に殺すのかというような話が出てきて興味深かったです。ハヤシさんが提示したトロッコ問題は積極的殺人と消極的殺人の例としてわかりやすかったし、そこでも一貫してスイッチは切り替えたくない(積極的殺人はしたくない)というちゃげぽよ。さんの意見にはすごく共感できました。合理的だったとしても、やりたくない、やるべきではない事はあるよね。

 

隣の病室へ

隣の病室に行く前に、セキュリティボックスを再度探索して、アユムちゃんに誕生日聞いたのはめっちゃナイスでした。電気銃をポケットに忍ばせるの最高でした。そして、隣の病室に誘導するアユムちゃん流石です。カタシロRebuild 浸蝕でアユムちゃんの病室に銃持って行ったのは、今回が初めてだね。

仮面付けてるのに、病室に入った時の表情というか佇まいがとても良かったです。

お父さんが入ってきた時のアユムちゃんがめっちゃ可愛かった。「私がここに来てほしいって言ったの~。だからお兄さんは悪くないの!!」っていい子過ぎる。

アユムちゃんが眠ってからの、ちゃげぽよ。さんの演技があまりにも良すぎる。

ハヤシさんの「水槽に浮かぶ脳だけになっても」というセリフが印象的でした。

少し話が逸れますが、実は「水槽の脳」という思考実験があります。あなたは本当は水槽に浮かんでいる脳だけの存在で、電気信号でいま感じている世界を見せられているのではないか、というような話です。(映画のマトリックスもちょっと似たような描写がありますね)

そんなはずは無いと思うかもしれませんが、自分が脳だけの存在でないことを証明するのは意外と難しいのです。カタシロRebuildを見ている視聴者も、実は水槽の脳だったりして...なんて考えてしまいました。

ハヤシさんがマコトの身体について話す際、身体を挟んでマコトの対面に来たのは天才だと思いました。ちゃげぽよ。さんの視線がナチュラルにカメラ側に来る。後ろにはアユムちゃんの脳も映る。マコトの身体も見える。めちゃめちゃ良い。

「なんで、なんで僕なんですか?」
「適正率がどうとかじゃなくて、なんで僕が選ばれたんですか。どうして僕じゃなきゃいけなかったんですか」
というちゃげぽよ。さんのセリフはめちゃめちゃ良かったです。演技、声色も含めて最高でした。

医者に銃を構える構図もかっこいいし、「返せよ、俺の身体返せよ!!!」と言いながら銃落とすのもすごく良かった。アドリブでやってるとは思えん。

そして、それに対して冷静にテセウスの話持ち出してくる医者もやばかった。バチバチに戦うカタシロもめっちゃ好き。

「アユムの為に君の身体を譲ってほしい」と医者に言われた時の「...無理だ。できるわけない。なんで、できるわけないだろそんなこと!!」とかも、セリフにすごく感情がのっていて、自分の感情もすごく揺さぶられた。

その後他の患者も全員こうやったのかと聞かれた時の医者の「そう。でも彼らは適合しなかった。だから、元に戻して返してやった」はめちゃめちゃ怖かった。を人として見ていないという感じがして怖かったです。そこまで狂っているならもう、適合したやつさっさと殺して身体奪ってそうな気もするけど(笑)

色々話して最終的に「私はアユムを助けたいだけなんだ」っていうセリフが医者の狂気を物語っていてすごく良かったです。元々持っていた倫理観が、もはやよくわからない形で残り、とにかくアユムを救う事だけを考えている、そんなアンバランスさをひしひしと感じました。

ちゃげぽよ。さんが崩れながら言った、「返してよ俺の身体、ねえ、返せよ!!」が迫真の演技すぎて震えました。

「アユちゃん、ごめんね。友達になれなかった、お兄ちゃん。ごめん、ごめんね」で、もう涙腺ダメでした。泣いた。何回も見てるお話なのに泣いてしまうんだよなあ。ちゃげぽよ。さんの演技があまりにも良かったです。葛藤があっての身体を渡さない選択最高でした。アドリブでこの演技できるのすごすぎました。いい意味で、めっちゃ感情かき乱されました。

 

最後のセリフで、自分の選択が正しかったのか考えながら生きていくだろう。というセリフも良かったです。まさしく、それが人生だよね。

カタシロRebuild 浸蝕05【ちゃげぽよ。さん】回のまとめ

ちゃげぽよ。さん回はとにかく、3日目の隣の病室に行ってからの演技に魅せられました。1つ1つのセリフに感情が込められていて、演技もとてもお上手で、見入ってしまいました。最後の選択もすごく良かったです。アユちゃんに謝る瞬間は本当に涙なしには見れませんでした。ぎゅっと胸が締め付けられる、そんなカタシロでした。5回目でこの内容はタイミング的にも最高だったように思います。どのカタシロも好きだけど、特に感情揺さぶられた回でした。